第85回 クリエイティブ・サロンのご案内(2024年6月9日(日))

  • 主催 学術研究団体 日本創造学会
  • 開催日 2024年6月9日(日)
  • 時間帯 13:30-15:50(予定)
  • 開催方法 オンライン(Zoom)
  • 参加費 無料
  • 申込締切 2024年6月8日(土)(文末に申込み方法記載)

【スケジュール】
13:30-13:35 開場 ご挨拶 豊田貞光理事長
13:35-14:15 論文賞講演1 森田純恵氏 (発表30分、質疑10分)
14:15-14:45 発表賞講演1 藤井賢二氏 (発表20分、質疑10分)
14:45-15:15 発表賞講演2 藤原由美氏 (発表20分、質疑10分)
15:15-15:45 デジポス賞講演1 安松健氏(発表20分、質疑10分)
15:45-15:50 終わりの言葉 

論文賞講演1 森田純恵氏

「異分野融合イノベーションによる新産業形成の方法論の研究~農業ビジネス国オランダ・スペイン視察含む~」


講師:森田純恵氏

講演概要
本研究では、日本の地方創生の基盤となる農業ビジネスにおいて今後不可欠と思われる新産業への転換の観点から日本と海外の比較研究を通じてその方法論を論じる。 その焦点は、従来の産業分類等にとらわれない異分野融合にある。従来の産業分類を超えた新しい産業を生み出すこと(構想力)とし、そのしくみ造りで参照しうる、 デジタル化を背景とした「異分野融合イノベーションのための知識創造モデル」を提案する。そして、IMDによる世界デジタルランキングの54の因子を分析して、 提案する知識創造モデルの妥当性と、デジタル競争力は異分野融合イノベーションによる新産業形成のための必要十分条件であることを検証する。 最後に、オランダ・スペインの視察報告をする。

【自己紹介】
1983年東京理科大学理学部数学科卒、2020年同大学院 MOT卒、2024年3月多摩大学大学院博士後期課程を修了、博士(経営情報)の学位を取得。 富士通(株)において海外向けネットワーク技術の研究開発とグローバル企業の経営を経て、2022年4月より秋田県立大学教授。 博論は、「異分野融合イノベーションによる新産業形成の方法論の研究」。 秋田県の地方創生を目的としたスマート農業や製造業など産業分類を問わないデジタル化による異分野融合のしくみを研究している。

発表賞講演1 藤井賢二氏

「デザイン思考を取り入れた図画工作科の新手法 ケニアの貧困地区の子供達への適応」


講師:藤井賢二氏

講演概要
アフリカのスラムで生活する多くの子供たちは貧困による影響から課題の多い困難な生活を強いられている。 一方、日本では社会的変化のスピードに適応するため文部科学省が課題解決型学習に力を入れている。 これは与えられた課題に対して解決方法を探り、必要な知識を集め、応用して解決方法を見出す学習方法である。 著者はスラムの子供が課題解決学習を学び習得すれば、彼らの課題を解消できるのではないかと考えた。そこでスラムの子供用に課題解決型の授業を検討し設計。 アフリカのスラムにある小学校で実際に授業を行い調査した。その結果、本授業手法の可能性と改善点を得ることができた。

自己紹介
慶應義塾大学 グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)健康寿命延伸プロジェクト 研究員。日本創造学会員。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了。 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科Education Labメンバー。デザイナーとして社会課題に寄り添う教育やデザインを多数発表。 図画工作科を中心としたアート教育について研究活動中。

発表賞講演2 藤原由美氏

「グローバル教育による多様性適応力の成長 ―大学における英語で学ぶホスピタリティ教育を対象として―」


講師:藤原由美氏

講演概要
グローバル化が進む中、英語による適切でスムーズなコミュニケーションを図ることがますます必要とされており、多様性の重要性が多方面で指摘されている。 一方、アクティブ・ラーニングが注目を浴びている。そこで、グローバル化に対応したホスピタリティ能力を育成するために、 大学におけるホスピタリティ教育において英語で学ぶことを特徴とした教育プログラムを設計・運用し、その効果についてアンケート調査を行った。 調査分析の結果、英語によるホスピタリティ教育をアクティブ・ラーニングにより実施することにより、多様性適応力の成長に貢献できることを確認できた。 最後に今後の課題として、調査の拡大と継続の必要性を示した。

自己紹介
産業能率大学教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属研究所研究員、博士(システムデザイン・マネジメント学)。 専門はコミュニケーション、ホスピタリティ、教育工学。総合商社で海外営業及び役員秘書として勤務後、自由が丘産能短期大学を経て、現職。 主な著書に、『新版秘書実務』(早稲田教育出版)、『サービス接遇検定合格テキスト&問題集』(ナツメ社)、『高校生のためのビジネスマナー』(西文社)など多数。

デジポス賞講演1 安松健氏

「ChatGPTでKJ法はできるのか? 久留米絣かすりの図解データとの比較分析」


講師:安松健氏

講演概要
数年前、テキストマイニング技術でKJ法のグループ化をできるかを実験してみたが、結果は惨憺たるものであった。では、ChatGPTではどうか。
実際のKJ法図解とChatGPTによるグルーピングの比較検証結果を紹介するとともに、この分析結果の背景にあるChatGPTをはじめとする生成AIのパラダイムシフトについて紹介する。

自己紹介
株式会社エボルブ Chief Assemblage Officer
大阪教育大学 理数情報教育系 特任准教授
2001年大手金融機関に入社、ニューラルネットワークを活用したシステムの運用・開発、顧客行動パターンの調査・分析、業務改革などを担当。 その後、人材開発事業会社にて、マーケティング・財務など問題解決型研修の企画運営、ビジネスリーダー人材開発に従事。 クラウドベンダーを経て現職では、調査・分析からコンセプトデザイン、機械学習モデリングまでを担当。新商品サービス/新規事業開発、AI開発、業務改革などのプロジェクトをファシリテート。 産総研 人工知能技術コンソーシアム データ・知識融合WGリーダー、日本創造学会理事、博士(経営科学)。

申込み方法

※オンライン(Zoom)にて開催します。
申込み方法1
※参加希望の方は参加者注意事項をご確認の上、メール(jcs-info@japancreativity.jp)でお申し込み下さい。その際、[  ]内についてお知らせ下さい。
[氏名/所属/会員 or 非会員/URL送付先メールアドレス]
お申し込みの方に、メールで参加URL(Zoom招待状)をお送り致します。

申込み方法2
イベントポータルサイトpeatixから申し込みができます。
https://jcs85th-cresalo.peatix.com/
【参加者注意事項】
○Zoomの表示名は氏名/所属がわかるように設定してください。
○当サロンは、学会会則に基づき学術や実務に貢献するためのサロンです。 参加者はお互いの立場、専門性を理解の上、誠意をもってご発言下さい。
○知的財産権の侵害になる恐れがありますので参加の際の録画はご遠慮下さい。
○時間スケジュールは進行の状況により変わる可能性もあります。
○システムの都合や通信状況により、十分なサービスを受けられない可能性があることをご承知おき下さい。