第51回 クリエイティブ・サロン in 東北文化学園大学のご案内 (2017年10月14日) 「アクティブ・ラーニング」に関する創造性研究の最前線

  • 主催 学術研究団体 日本創造学会 共催:学校法人東北文化学園大学
  • 開催日 2017年10月14日(土)
  • 会場 東北文化学園大学 5号館(本部棟)2F第2会議室(定員72名)※先着受付(文末地図参照)
  • 住所 〒981-0943 宮城県仙台市青葉区国見6丁目45−1
  • 参加費 会員/無 料 非会員/1000円 ※懇親会(希望者)は4,000円 程度の実費
  • 参加の際、次のの文具をご持参下さい。(プロッキー等の水性サインペン黒1本・カラー1本)

    ※今回のクリエイティブサロンは3部構成です。

  • スケジュール
     12:30        開 場
     13:00-14:00     第1部 講演会(質疑応答含)
                    講師:下町壽男氏(岩手県立花巻北高等学校 校長)
     14:15-16:15     第2部 ワークショップ
                    講師:石井力重氏(アイデアプラント 代表)
     16:30-17:30     第3部 講演会
                    講師:國藤進氏
                      (北陸先端科学技術大学院大学名誉教授・日本創造学会理事)
     18:00-20:30        別会場にて懇親会(仙台駅周辺)

【第1部 講演】 「育みたい生徒像に基づいた学校ぐるみですすめるアクティブ・ラーニング」

【下町壽男氏プロフィール】
岩手県立花巻北高等学校校長
岩手県内5校の高等学校に勤務し、平成21年に県外派遣教諭として青森県立八戸西高校に異動。 その後、岩手県教育委員会学校教育室「学力・授業力向上担当」主任指導主事、盛岡第三高校副校長、 大野高校校長を経て現職。担当教科は数学。教育委員会時代から現在に到るまで、 授業改革と教員文化を変える取組を継続的に行っている。
『つながる高校数学』(べれ出版)『アクティブラーニング実践Ⅱ』(産業能率大学出版部)『アクティブラーニングの評価』(東信堂)など著作多数。
国際数学教育者会議(ICME)カナダ大会(1992年)、日本大会(2000年)で発表。全国大会での発表及び講演多数。ブログ「あなたと夜と数学と」を日々更新中。

(講演概要)
我が国におけるアクティブ・ラーニングはしばしば「ラーニングピラミッド」を伴って登場し、 「学習定着率を高めるスペシャルなメソッド」という文脈で語られてきた面がある。
しかし、その後、様々な議論を経る中で、アクティブ・ラーニングは、単なる授業手法を越えて、 「生徒が主体的に学びに向かう状態として」「アクティブラーナーを育てる組織論として」 「未来に生きる子ども達を送り出すための教師の見識として」リメイクされ語られていると考えている。 本講演では、それらに応じて、「主体的・対話的で深い学び」「カリキュラムマネジメント」 「教師のマインドセット」の3つの視点に立ち、盛岡三高の「参加型授業」の取組や、 現在花巻北高校で行っている「花高活性化プロジェクト」の実践を紹介しながらアクティブ・ラーニングを問い直したい。
教師が主体性を持ち、自らの言葉で語り、自分たちの意思で創り、進める学校改革のヒントとなれば幸いである。

講 師:下町壽男氏
岩手県立花巻北高等学校校長

【第2部 ワークショップ】「大学・高校において“主体的、対話的、深い学びを達成するための方策”を考えるアイデアワークショップ」

【石井力重氏プロフィール】
アイデア創出支援の専門家。東北大学大学院・理学研究科 修士課程卒業。
商社勤務、独立行政法人のフェロー、ベンチャー企業駐在を経て、2009年、アイデアプラントを創業。 ブレインストーミングや創造技法の実践と理論の両面に強い興味を持ち、 創造工学(Creative Problem Solving、TRIZ)を研究中。全国各地の企業、大学、公的機関等で、 多様なアイデアワークショップを実施。
2014年4月より、早稲田大学にて、非常勤講師を勤める。
著書に『アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置』(日本実業出版、2009年)

(ワークショップ概要)
早稲田大学の講義(デザイン論)や、岐阜県立岐阜商業高校(スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール)では、 生徒同士が創造的に会話しアイデアを創出するワークショップ中心講義を行っています。 (1)発想しやすいようにデザインしたブレインストーミング、(2)頭の中にあるものを伝わりやすくする素描するアイデアスケッチ法、です。
また、もう1つは、行動観察を通じて「他者を理解する」と同時に、「自分を理解する」という点である。 発想のお題は、「子供達が主体的、対話的に課題を発見し、深い課題の理解の上で、それを解決する学習法の提案」です。 お題が難しすぎる?大丈夫です。“授業の中で自分が得意とすること”にフォーカスし、そこをほんのすこし面白くしてみる。 そんな思い付きレベルでいいんです。だんだんと、色んな人に引き出してもらう中から、 新しい学習方法のアイデアが出てくるでしょう。単に、アイデアワークショップのプロセスにだけ興味がある、 という方も気軽にご参加ください。

講師:石井力重氏
アイデアプラント 代表

【第3部 講演】「主体的、対話的、深い学びを習得できるミニ移動大学での フィールドワーク教育 」

【國藤進氏プロフィール】
学生時代、川喜田二郎先生の創設された2週間の移動大学(1969)に参画し、フィールドワークの面白さに目覚める。 川喜田二郎・牧島信一編著の「問題解決学 KJ法ワークブック」(講談社、1970)の一部執筆を行った。 東工大では制御工学を専攻したが、富士通㈱国際情報社会科学研究所ではAIの国家プロジェクト(第五世代コンピュータ)に従事した。 1992年、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授として転職。 同大学で知識科学研究科を創設し、 その研究科長、副学長、特任教授、 客員教授を歴任。
2014年4月より、早稲田大学にて、非常勤講師を勤める。
現在、同大学名誉教授・非常勤講師およびJAIST 大学院大学調査研究機構監事、日本創造学会理事。東工大で論文博士 (工学)。

(講演概要)
ミニ移動大学は住民、行政のファシリテーション役を大学の学生・教員が担ってウインウイン関係を構築する地域創生プロジェクトである。 10年間の経験を経て洗練され、基本的に三泊四日のグループ・ フィールドワークで各町の地域創生のアイデアを提示していく。 その結果、各町で町おこし企画や地産地消のNPOが動きだした。驚くべき ことに参加した学生からいろいろなコミュ二ティが生れ、 起業も行われた。すなわち学生のマインド・イノベーションが促進された。副産物 としてビジネスモデルを考えた大学グッズの商品化も促進された。 事前調査や事後のフォローアップを含む成功までの軌跡を分かりやすく講演する。

講師:國藤進氏
アイデアプラント 代表

参加を希望される方は、事務局 比嘉(jcs-info@japancreativity.jp)まで以下をメールでお申込みください。
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会員:○ or × (どちらかをご選択ください)
懇親会参加:○ or × (どちらかをご選択ください)
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会場の地図
会 場: 東北文化学園大学 5号館(本部棟)2F第2会議室(定員 72名)※定員まで先着受付
所在地: 〒981-0943 宮城県仙台市青葉区国見6丁目45−1
(JR仙台駅より仙山線「国見」駅まで15分、「国見」駅より徒歩1分)