3.統合技法[2.ワークデザイン法]

技法の特徴

ワークデザイン法は、アメリカ・ウィスコンシン大学のジェラルド・ナドラー名誉教授が創案した技法です。ナドラー博士は現在では、ワークデザイン法を単に技法としてではなく、思考の哲学を加えて、ブレイクスルー思考としてまとめています。

ワークデザイン法の特徴は、理想システムの設定に大きなポイントがあります。ワークデザインは手順に沿って、理想のシステムを設定し、現状を理想システムに合うよう変えていくことを目指します。

ワークデザイン法のもう1つの特徴は、抜本的な新システムを考えるときに、特に有効な手法だという点です。

技法の進め方

ワークデザイン法の手順を、ナドラーは、次の10ステップで説明しています。

  1. 機能決定
  2. 理想システムの展開
  3. 情報収集
  4. 複数案の提出
  5. 実行可能案の選択
  6. システムの詳細設計
  7. システム設計案の再検討
  8. システム設計案のテスト
  9. システムの実施
  10. 実施評価基準の作成

ワークデザイン法はたいへん魅力的な技法です。しかし、ワークデザイン法の教育には、普通80時間から100時間かかるといわれています。本格的にやるなら、ジックリとまず教育を受けることが大切といえます。